ナンプレの基本ルールはこの2つだけです。しっかりと覚えましょう。
色のついたヨコ列には1〜9の数字が1つずつ入っています。わかりやすいように順番に並んでいますが、実際の問題では数字の順は関係ありません。どのように並んでいてもよいのです。色のついたタテ列には、順はバラバラで1〜9が1つずつ入っていますね。
また、右下の3×3マス(ブロックと呼びます)にも、1〜9が1つずつ入っています。このように、すべてのタテ列・ヨコ列・ブロックに1〜9が1つずつ入るように、マスに数字を書き入れていきます。
基本ルールがわかったら、それをどのように使って問題を解くのか、3つの考え方を説明します。
【考え方1】1つの数字に注目して、それが列のどこに入るかを探す
【考え方2】1つの数字に注目して、それがブロックのどこに入るかを探す
【考え方3】1つのマスに注目して、そこに入る数字が何かを探す
【考え方1】
1つの数字に注目して、それが列のどこに入るかを探す
ここでは仮に「9」に注目して考えてみます。いちばん上のヨコ列の、どこに「9」が入るでしょうか。空いているマスは3つありますが、ブルーのマスに9を入れることはできません。同じタテ列にすでに「9」が入っているため、このタテ列の「9」が2つになってしまうからです。ですから、このいちばん上のヨコ列で「9」は、ピンクのマスにしか入れられません。
<ヒント>
数字が少なくても、考え方は同じです。「9」に注目し、いちばん上のヨコ列のどこに入るかを考えましょう。ブルーのマスに9を入れることはできません。同じブロック内にすでに「9」が入っているため、このブロックの「9」が2つになってしまうからです。ですから「9」は、ピンクのマスに入ることがわかります。
【考え方2】
1つの数字に注目して、それがブロックのどこに入るかを探す
引き続き「9」に注目しましょう。そして今度は列でなくブロックで考えます。「9」は左上のブロックのどこに入るでしょうか? ブルーのマスに9を入れることはできません。同じヨコ列にすでに「9」が入っているため、この列の「9」が2つになってしまうからです。ですから「9」は、ピンクのマスに入ることがわかります。
<ヒント>
ブロック内に1つもヒント数字がなくても、場所を確定できることがあります。「9」に注目し左上ブロックのマスに入るかを考えると、ピンクのマスに入ることがわかります。
【考え方3】
1つのマスに注目して、そこに入る数字が何かを探す
これまでは「9」に注目してきましたが、今度は数字に注目するのではなく、1つのマスに注目します。ブルーのマスに注目し、ここに入る数字を考えましょう。同じヨコ列に、すでに「1・2・3・6・8・9」が入っていますから、残る候補は「4・5・7」。ただし、タテ列を見ると「5・7」がすでに入っていますから、このマスには「4」が入ると確定します。
<ヒント>
手がかりが列だけでなく、ブロックにある場合もあります。ブルーのマスには何が入るでしょうか?同じ列・同じブロックにある数字は入れることができませんから「4」だと確定します。
それでは、実際に例題の序盤を解いてみましょう。この問題は「考え方1〜3」だけで解ける問題です。
「1」に注目して、列ごとに、どこに入るかを探してみます。いちばん上のヨコ列ではどこに入るでしょうか?ブルーの2マスが候補になりますが、まだ1カ所に確定できません。こういう場合、当てずっぽうでどちらかに「1」を書き入れてはいけません。確実に決まったマスだけを埋めていきます。
「1」に注目して、どこに入るかを探すと、ブルーのマスの1によって、下中ブロックのピンクのマスが「1」だと確定できます。
同じように「2」に注目し、確定できるマスを探します。ブルーのマスの2によってピンクのマスに「2」が入るとわかりますね。こんなふうに「9」まで探します。
書き入れた数字が、別の数字の新たな手がかりになることもあります。ブルーのマスの「3」によって、ピンクのマスの「3」が決まります。今決まった「3」が手がかりになって、グリーンのマスが「3」だと決まります。
「1つのマスに注目して、そこに入る数字が何かを探す」方法の例もご紹介しましょう。ピンクのマスに注目して、ここに入る数字を考えます。
同じタテ列、ヨコ列、ブロック内(ブルーの部分)には、ヒント数字として「2・3・4・5・6・7・9」が入っています。グリーンのマスに「1」が入ったことで、数字が8つになりました。よってピンクのマスに入る数字は、そのどれでもない「8」に決まります。
このようにして少しずつ解き進めていくと、ナンプレが完成します。