いま改めて昭和の時代を見直す。私たちがこれから向かう未来について考えるためにも。
今年は平成23年です。ひるがえって昭和のはじめの23年を振り返ってみると、この間に中国大陸を舞台とした長い戦争が起こり、やがて世界大戦へと拡大して敗戦を迎え、新たな日本国憲法のもとで復興に向けて歩みだすまでの期間といえるでしょう。実にそれに匹敵する歳月が平成の世になってからすでに経過し、いまや平成生まれの世代が大学を卒業して社会人となりつつあります。
これだけの時間を経た今日だからこそ、改めて冷静に昭和の時代を歴史として捉えられるのではないでしょうか。従来、教科書で扱われる昭和史といえばとかく悲惨な記述が目立ち、ページをめくる指先からも力が抜けがちでした。もちろん悲惨な現実は現実として直視しながら、他方で、そこだけに力点を置かずにもっとのびのびと豊かな眺め方で歴史の実相にアプローチすることもできるはずです。なにしろ、昭和の時代をとおして人々は苦しみや辛さばかりでなく、逞しいエネルギーと希望をもって毎日を生きてきたのですから。そう、私たち自身も含めて――。
昭和の時代を見直す意味とは、たんに過去への愛着ではありません。そこに私たちの現在、そして未来に向けての大きなヒントがきっと見出せるだろうことにあると考えています。そんな未来形の昭和史検定をめざします。年齢性別国籍を問わず、ひとりでも多くのみなさまにご参加いただけましたら幸いです。
主催 | 中央公論新社 |
---|---|
共催 | 読売新聞東京本社・大阪本社・西部本社 |
協賛 | エポック社・島屋・日清食品ホールディングス・博水社 |
開催都市 | 札幌・埼玉・東京・大阪・福岡 |
試験日 | 2011年12月18日(日) |
申込締切日 |
インターネットからのお申し込み
|
関連企画 | 読売新聞大型企画「昭和時代」(毎週土曜朝刊連載中) |